8.3でiPhone 6 Plusも白文字では他の端末同様に上の方が薄暗くなる仕様になりました。
それはともかく今回は壁紙の「移動と拡大縮小」をしなかった場合のデフォルト表示範囲について、ひとまず中間 (?) 報告です。
iOS 7で実質的に壁紙の縮小表示はできなくなりました。縦横いずれかが画面いっぱいになるところが限度になります。縦横比が後述の規定サイズの通りだと視差効果を減らして端まで表示させる以外には拡大しない限り移動の余地もありません。
一方規定より縦長であったり横長 (正方形含む) であったりすればセンターがずれるので概ね移動の必要が生じます。常に真ん中を表示してくれてもいいと 思うのですがそうはなっていないんですね。手動だと厳密な位置合わせは無理です。
iOS 9.2で規定外サイズ壁紙のルール変更がありました。
iOS 9.2でのiPhone壁紙の変更点 - テンプレートにも影響あり!
iOS 7で実質的に壁紙の縮小表示はできなくなりました。縦横いずれかが画面いっぱいになるところが限度になります。縦横比が後述の規定サイズの通りだと視差効果を減らして端まで表示させる以外には拡大しない限り移動の余地もありません。
一方規定より縦長であったり横長 (正方形含む) であったりすればセンターがずれるので概ね移動の必要が生じます。常に真ん中を表示してくれてもいいと 思うのですがそうはなっていないんですね。手動だと厳密な位置合わせは無理です。
規格外壁紙の表示位置テストの一例。縦長なら下が基準ということでもなくサイズ次第で変わります |
iOS 9.2で規定外サイズ壁紙のルール変更がありました。
iOS 9.2でのiPhone壁紙の変更点 - テンプレートにも影響あり!
では規定のアスペクト (縦横比) でない壁紙は移動しない場合どのようにずれるのか。試したところ一見して一貫性がありません。どうもアスペクトとサイズの両方を見て扱いを決めているようです。
面倒なのは規定サイズが2種類あることなんですよね。
規定サイズのおさらい
2種類の規定サイズについては「iPhone 6 Plusの壁紙サイズの訂正、そして壁紙サイズの二重標準」で検証しています。
視差効果込みで拡大縮小なしにディスプレイにセンターがハマるサイズを当ブログでは便宜上第1規定サイズ、ディスプレイサイズそのままの壁紙を第2規定サイズと呼んでいます。
この2種類がiOS 8のiPhoneで上下左右のセンターが合う壁紙になります。
第1規定サイズは次の通り。
iPhone 6 Plus 1398×2592
iPhone 6 854×1590
iPhone 5/5s/5c 744×1392
iPhone 4s 740×1196
一方第2規定サイズは画面解像度そのまま。
iPhone 6 Plus 1242×2208 (拡大表示1125×2001)
iPhone 6 750×1334 (拡大表示640×1336)
iPhone 5/5s/5c 649×1136
iPhone 5だと第2の規定サイズでは拡大で像が不鮮明になるのですがなぜか適用可能でした。単にiPhone 6の拡大表示と揃えた結果とも取れますが、iPhone 4sは実機で試せる環境がないので不明です。
第1規定サイズと第2規定サイズの違いは、第1が原寸表示可能なのに対して第2は必ず拡大される (6/6 Plusでは鮮明な表示が可能な範囲) こと、第1がアスペクトさえ維持されていればどのようなサイズでもセンターが合うのに対して第2はジャストサイズでなければセンターは合わないことの2点でした (iPhone 6 Plus拡大とiPhone 6標準は壁紙の表示や文字色、ドックとフォルダの処理まで徹底的に揃えられていますが、この点では揃いません。6拡大と5は第2規定サイズも一致します)。
可能なアスペクトとサイズの組み合わせは?
まず第1規定サイズは若干の誤差は疑われるものの同アスペクトで拡大縮小しても上下左右のセンターが合います。
第2規定サイズは二重標準の検証の際に同アスペクトのアンダーサイズでは中心が左寄りに、オーバーサイズでは右寄りに、上下はいずれもセンターに来ていたことが確認できています。
ここで検証が必要なのは上記第1第2以外のアスペクトの壁紙です。
第1規定サイズは第2規定サイズより縦長ですから、アスペクトとしては第2よりは縦長だけど第1よりは縦長でない縦長と第1より縦長の縦長、第1よりは横長だけど第2よりは横長でない横長と第2より横長の横長でそれぞれ扱いが違う可能性が考えられます。
まずはこれらにどこか1辺のサイズが規定に一致するケースを考えなければなりません。可能な組み合わせは次のようになります。
縦長アスペクト第1未満 縦第1サイズ
縦長アスペクト第1未満 縦第2サイズ
縦長アスペクト第1未満 横第1サイズ
縦長アスペクト第1未満 横第2サイズ
縦長アスペクト第1超 縦第1サイズ
縦長アスペクト第1超 縦第2サイズ
縦長アスペクト第1超 横第1サイズ
縦長アスペクト第1超 横第2サイズ
横長アスペクト第2未満 縦第1サイズ
横長アスペクト第2未満 縦第2サイズ
横長アスペクト第2未満 横第1サイズ
横長アスペクト第2未満 横第2サイズ
横長アスペクト第2超 縦第1サイズ
横長アスペクト第2超 縦第2サイズ
横長アスペクト第2超 横第1サイズ
横長アスペクト第2超 横第2サイズ
1辺が一致するケース以外でも第1第2の両方を基準に見るとすると次の組み合わせを確認する必要があります。
縦長アスペクト第1未満 縦第2未満
縦長アスペクト第1未満 縦第2超第1未満
縦長アスペクト第1未満 縦第1超横第2未満
縦長アスペクト第1未満 縦第1超横第2超
縦長アスペクト第1超 縦第2未満
縦長アスペクト第1超 縦第2超第1未満
縦長アスペクト第1超 縦第1超横第2未満
縦長アスペクト第1超 縦第1超横第1超
横長アスペクト第2未満 横第2未満
横長アスペクト第2未満 横第2超第1未満
横長アスペクト第2未満 横第1超縦第1未満
横長アスペクト第2未満 横第1超縦第1超
横長アスペクト第2超 横第2未満
横長アスペクト第2超 横第2超第1未満
横長アスペクト第2超 横第1超縦第1未満
横長アスペクト第2超 横第1超縦第1超
作業はしていないのでやってみると不都合な組み合わせもあるかもしれませんが、これらをiPhone 6/6 Plus/5で確かめると32×3で96通り、実用上あまり必要ないと考えられるため第1規定サイズを探っていない6 Plusの拡大表示 (解像度は違ってもiPhone 6の壁紙が使えます) を含めると128通りになります。
実際は1機種で32通り見たら仮説を立てて他の機種でピックアップした条件で検証すればいいとは思いますし、32まで行く前に見えてくるかもしれませんが。
もうですね。やりたくないです。
普通に考えたら一貫したルールがあるはずなので仮説を立てて異なる条件を2、3試したら大体解るはずです。
しかし、壁紙サイズの二重標準始めiOS 8の壁紙周りの複雑さを見ていると128通り全部で扱いが違うということはなくても10通りくらい異なるルールが出てきても驚きませんよ私は。
冒頭の上の方が暗くならない仕様にしてもそうです。6 Plusユーザーとしては喜ぶところなんでしょうが、壁紙職人としては1機種だけならあまり関係ないです。
何のための分散化なのか。
諸々の分散化の結果としてユーザーとクリエイターが得るのは壁紙のコントロールが困難になることです。
そして私が得るのは謎解きのためのオモチャです。
しかし今度のオモチャはちょっと暇が要りそう。中間報告とは言いましたが続きは保証できません。何かこう、バシッとしたハックが見つかりそうになったら一気にやる気が出るんでしょうけど、とりあえずやれたらやりますよとしか言えないのでございます。
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