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2015年1月11日日曜日

カラーフォルダを作る壁紙、カラバリ20枚追加

iOS 8.3では全ての壁紙で白文字になります。

最新OS対応のカラーUI壁紙はドックとフォルダをカラーにする壁紙の一覧、またはタイトル下のリンクから「不思議なiPhone壁紙」のトップページでご確認ください。

記事公開時のOS:iOS 8.1.3


背景に依らないカラーフォルダを作る壁紙Colorに新色20枚を追加。枚数が多くなるので2ページ目に置きました。


ダウンロードページ ▶︎ Color Page 2

また1ページ目の壁紙も3枚を一部改良して差し替えています。左が旧バージョン、右が新バージョンです。より鮮明に色が出るようになっています。


1ページ目からダウンロードしてください。トップの3枚です。 ▶︎ 新バージョン

旧バージョンをダウンロードされた方は是非こちらもお試しください。


設定上の注意点

視差効果オンでご使用ください。
※ アクセシビリティの透明度を下げるをオンにしていれば当然効果はありません。

サンプルが黒文字でも設定時に白文字になる色もありますが、設定後は黒文字になります。明るさ、コントラストが境界ぎりぎりだと稀に見られる現象のようです。


Colorのしくみ ~変更点と未解明だった部分~

Colorは小さいサイズの画像だとドックやフォルダへの色の滲みが強くなることを利用した45×80の壁紙です。


第一弾では上下帯だけでしたが第二弾は左右帯も加えて以前より表現力が増しています。中間調の色彩 (背景の方に使うとまだらになってしまいます) も使いやすくなりました。
それでも黒背景は純黒だと1ページ目に使った色以外では押されてしまうので若干明るくしています。

基本的な仕組みや効果については前回の記事をご覧いただきたいのですが、未解明の点について謎が解けましたので解説します。
問題の画像をもう一度。


帯を分けて置くかどうかでフォルダの濃さがまるで違います。総面積は片側帯よりむしろ小さくなっているのにです。

普通に考えるとiOSが周りを重視してフォルダの色を決めているか中央を軽視しているかです。

実験です。

まず白い背景に黒い四角を置き、このときのドックやフォルダの色を見ます。サイズは45×80です。


黒い四角を端に向けて移動させます。黒の面積はそのままです。


端からの距離は2ピクセル。ドックとフォルダに変化は見られません。


端から1ピクセル。
分かりにくいですが少し濃くなりました。


0ピクセル。
更に濃くなっています。

少なくともこのサイズではエッジの2ピクセルだけがドックやフォルダの色に強く影響しているようです。
つまりColorでは上下分割により色の付いたエッジ部分が2倍になることでフォルダが濃くなっていたというわけです。 

左右方向も確認します。


端から1ピクセル。
また少し濃くなりました。


0ピクセルでさらに濃く。

四方を囲んだときの長さは既に帯のかかっていた上下部分を差し引いても前回の2.6倍になります。

もちろん帯の面積も影響しますが左右はどうせ狭い (iOSの仕様でパララックスエフェクトの余白は画面より細長い形になっています。ここでも左右は1ピクセルしか入れられません) からと軽視できるものではありませんでした。

そこで冒頭のとおり、第1弾で四方帯の方が望ましいと思われるモデルも差し替えた次第です。そのまま強化してしまうと今度は強過ぎて目が痛くなるものもあったりで色自体も再調整しています。


エッジ効果

周辺重視はiOS本来のものなのでしょうか。それとも極小サイズでの異常?

本来のものなら仕様が変更されない限り機能するでしょうが、バグならちょっと心配です。いずれにしろ普通サイズの壁紙では見て分かる程の差にはならないかもしれません。

そこでドックとフォルダ全部を白くする壁紙を使ってみます。



これは少しでもドックやフォルダへの滲みを取ろうとぎりぎりまで黒帯を押し込んでいますから、すなわち上記実験の端から0ピクセル状態です。もしもOS本来の挙動ならエッジを空けてやれば白が強くなって滲みが薄くなるかもしれません。

ところが


端から2ピクセルずつ空けることでドックが消えなくなってしまいました。壁紙が明る過ぎると判定されているようです。左右は確かに黒の面積が4ピクセル分減ります。しかし再度ドックを消すのに増やさなければならなかった高さは4ピクセルどころではなかった。幅は高さの約10倍もあるのに。

恐らく明度判定でもエッジは重視されていたのでしょう。ドックが消える方程式よりも細い帯でうまくいっていたのはコントラスト補正に加えてエッジ重視のおかげもあったんですね。

予想とは違う方向に行きましたが、通常サイズでもエッジ部分がここまで響くということはそれはそれでOS本来の挙動と考えてよいでしょう。

必ずしもエッジの何ピクセルということではなく大体のところで周辺を重視しているようです。
ドック、フォルダの色への影響と全てが一致しているとは限りませんが、黒い部分を増やして白抜き文字の閾値でも試しました。


中央に黒い四角。黒文字です。


真ん中の四角を1ピクセル左に寄せると白抜き文字になりました。

伝統的なカメラの測光方法である中央重点測光を裏返しにしたような印象です。


なぜ周辺重視か?

言葉は悪いですが素人写真では主要被写体が面積の大部分を占めるのは稀なようです。明るさや色としては主役が特異なものになる可能性が高いです。例えば暗い室内でフラッシュを焚いたペットの写真や風景の真ん中に人がいる記念写真など。
これらを壁紙にしたとき主役の特異性に引っ張られて風景上の文字が見づらくなるのを防ぐために少しだけ補正をかけておく。といったところでしょうか?

iPhoneの壁紙は次から次に謎が出てきます。実は白文字になる条件も明るさだけではありませんでした。字が白くなると壁紙全体が暗くなるのでiPhoneではこの閾値は割と重要なんですが、特定の色(の組み合わせ?) が使われると白抜き文字になりやすいのです。

それに関してはこの後すぐに公開する壁紙の記事で書きます。

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