Minimal Lock Screen を作りました。
iPhoneのロック画面でのカメラ起動範囲を表示する機能付きです。カメラアイコンよりは大きな画面右下の丸にタップして上にスライドでカメラを使えます。
今回は最も扱いやすいと思われる、真の反応範囲である見えない四角の角にあたるスイートスポットにフォーカスしました。丸の所を指の腹で捉えると指のどこかが角に触れるようなポジションを狙っています。
説明無しにこの壁紙を使っていただくとしたら、という視点でデザインしました。iOSの一般的なルールとして概ね丸はタップしろという意味ですが、その通りタップすると画面がぴょこっと持ち上がります。或いは影と丸をスライダーのように見て右下に動かしても画面が持ち上がり、進行方向と見て左上に動かしても持ち上がります。また、カメラに関するものだと示す為に付けている影は、視差効果オンの場合は、薄くなるにつれてスポットから離れていくという目安でもあります。
これを作ってようやく、漠然としてた壁紙全般に対する不満感の正体が見えたかもしれません。
基本的に壁紙というものがインダストリアルデザインではないからではと。使いやすく使うことを目的にした機能美を追求したものではないからではと。ファインアートや遊びを否定するわけではないですが、アートと遊びしか許されないとしたらそれはアートですか? 遊びですか? 壁紙は工業デザインの出る幕では無いですか? 聖域ですか? 平面だからですか? OSやアプリのインターフェイスとも違って静止画だからですか?
私はインダストリアルデザインの壁紙が欲しいので作ってでも使います。平面の工業デザインはあまり無いとも言われますが、そうでしょうか? 紙媒体の前工程に関わる仕事(指示ばかりでしたけど)をしていましたが、殆どが無自覚かもしれないにしろ、静止画の平面であっても工学は存在します。本でも雑誌でもチラシでも見やすく読みやすく使いやすく作りやすく美しくしようとすればインダストリアルデザインです。
これから明確に機能美をコンセプトに壁紙を作っていきたいと思います。
とはいえ、表明したこととは逆のことをしたくなってしまうので、次は何を作るか分かりません。と表明してしまったので表明した通りのことをしたくなるかもしれませんが、と表明したらまた逆のことをしたくなりますので、と表明したら……
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