MacでiPhone壁紙を作る その3
今回使用するWEBサービス:waifu2x(iPhone可)
Macアプリ:SmillaEnlarger, プレビュー
iPhoneアプリ: PhotoComp , iPractiCalc Free
記事公開時のOS OSX 10.10.4
記事公開時のOS OSX 10.10.4
- 加工した壁紙の再配布等は著作権侵害となる場合があります。
当シリーズは初め「Sketch 3でiPhone壁紙を作る」としておりましたが「MacでiPhone壁紙を作る」に改めています。
気に入った壁紙をiPhoneに設定しようとしてもサイズが合わないことがあります。引き伸ばされたりあらぬ所が表示されたりでモヤモヤされている方もいらっしゃるのでは。
全部無料で壁紙サイズ問題を解消する方法を研究してみました。
iPhoneの壁紙サイズ
最初に作りたい壁紙サイズを特定します。
iPhone 6 Plus 1398×2592iPhone 6 854×1590iPhone 5/5s/5c 744×1392iPhone 4s 740×1196
です。
「視差効果を減らす」をオンにして壁紙全体を表示する場合はディスプレイサイズそのまま(幅×高さ)
iPhone 6 Plus 1242×2208iPhone 6 750×1334iPhone 5/5s/5c 640×1136iPhone 4s 640×960
になります。
より詳しくは仕様編 iPhone壁紙設定の超まとめをご覧ください。
壁紙が小さかったら
壁紙のサイズが小さいと絵が汚くなります。iPhone 6/6 Plusのディスプレイは拡大されても荒れにくく作られています(iPhone 4用の壁紙が6 Plusで使える程)が限度はあります。
① iPhoneでも手軽に拡大できるwaifu2x
今話題の画像拡大サービスwaifu2x。ファイルを選択してアップロードしたら実行、保存するだけです。変換には少し時間がかかるので待ちましょう。
拡大は最大1280×1280(拡大後2560×2560)まで。ノイズ除去は2560×2560まで。ファイル容量は3MBまでとなっています。
拡大は1.6倍と2倍の2択。拡大を繰り返すという手もありますが元画像が1280×1280を超えた時点で拡大できなくなります。
大体でいいから簡単にということであれば、iPhoneからでも「ファイルを選択」→「フォトライブラリ」と進んでカメラロールからアップできます。
2015 8/1追記 大ヒットでサーバーが結構大変なことになっているみたいです。周辺事情はwaifu2xとその派生ソフト一覧で、詳しい方はMac OS X Yosemiteでwaifu2xをインストールして使えるようにする - yuukiar.coなど参考になるかも。
② きっちり拡大するSmillaEnlarger
無料で万全を期すなら現時点ではフリーソフトSmillaEnlargerが良さげです。拡大率は様々な設定ができます。最大出力設定は10万ピクセル。iPhoneに使うには1万ピクセルでも大き過ぎます。10万の画像なんか取り込んだら写真アプリが不安定になって削除するにもひと苦労ということになりかねません。これだけあればサイズは無限も同様です。
ダウンロード〜インストール時の注意点
OSDNのSmillaEnlargerのページでSmillaEnlarger_0.9.0_.dmgをダウンロードします(0.9.0は記事公開時の最新バージョン、Mac用は.dmgです。Windows用なら一番上のZIPファイル)。
Mac側では設定アプリでセキュリティとプライバシー → 一般と進んで「ダウンロードしたアプリの実行許可」で「すべてのアプリケーションを許可」にしておく必要があります(開発元はAppleに開発者登録をしていません)。
最初にアプリを開く時だけ許可すれば設定を戻してもそのアプリは使えます。一時的に許可する簡単な方法はMacの開発元が未確認で開けないアプリはControlキーで幸せになれる | あなたのスイッチを押すブログが参考になます。メリットデメリット含めてご一読をお勧めします。
リサイズの手順
Output Dimensions: でCrop to fitを選択してWidth: ( 幅) とHeight: ( 高さ) に作りたい壁紙のサイズを入力します。
サイズが違えばほとんどの場合アスペクトも異なるので、そうであれば上下、左右いずれかが余ります。真ん中で切り取る場合はそのままでサイズ設定は終了です。
端で止めるのは結構難しそうです。いっぱいまで使うにしても気持ち切り取るようにした方がよいでしょう。
フレームの真ん中が切り取られますから左サイドの小さな表示で最終的なイメージを確認してください。
画質の調整
Enlarger Parameter: のPreview ! をクリックまたは上部タブのParameterから画質調整ができます。Newをクリックすると変更可能になりますが基本Defaultがよいかもです。仕上がりがかなりノイジーになりますがノイズを除去すると拡大品質が落ちる傾向があるみたいです。
仕組みはよく分かりませんが拡大で空いた空間をノイズで埋めて綺麗に見せているのではないでしょうか。一般的にもノイズ除去とシャープネスは相反する関係にあってノイズは必ずしも悪者ではありません。絵の質感には重要な要素です。
好みで調節するにしてもほどほどをお勧めします。
しかしノイズが増えるとデータが大きくなるという難点があります(試しにiPhone 3GSサイズの壁紙約27KBを6 Plusサイズにしたら約10MB!に。JPEGベースだと24KB → 986KBでした)。縮小でも容量が増えます。実用には圧縮が必須かも(圧縮については次回扱う予定です)。
出力と保存
Write Result to: でUse Source Folderのチェックを外すと保存先を変更できます( チェックしたままだと元の画像と同じ場所に保存されます) 。
Enlarge & Saveをクリックして出力します。
遊んでみる
Fit inside, add barsを横長の壁紙に使うとワンタッチでiOS 6のあれができます。
大きかったらMac標準のプレビューで
壁紙が規定よりも大きかったらSmillaEnlargerで画質を変えなくても縮小して切り取るだけで済みます(Windowsならペイントでできそう)。
プレビューで壁紙を開き、ツールボックス → サイズを調整をクリック。
「サイズを合わせる:」はカスタム。単位はピクセルに。
● 壁紙が規定より横長の場合は
「高さ:」に壁紙サイズのそれを入力、
● 壁紙が規定より縦長の場合は
もう一方はドラッグして範囲を決めます。数値設定はできません(Sketch 3をお持ちなら読み込んだ画像をリサイズして出力範囲の数値設定が可能、赤いガイドがセンター揃えなども教えてくれます)。切り取り範囲を動かすとピクセル数が表示されるので頑張って合わせます。
数値が揃ったらどこで切り取るかを決めます。長方形の内側をポイントしてドラッグ。背景ではなくフレームの方を動かします。お好みの場所で「切り取り」をクリックして完了です(戻すときはメニューバー → ファイル → バージョンを戻す → すべてのバージョンをブラウズ...)。
切り取る前に長方形の外側をクリックするとせっかくサイズを合わせたフレームが消えるので注意してください。
切り取る前に長方形の外側をクリックするとせっかくサイズを合わせたフレームが消えるので注意してください。
計測と計算はiPhoneで簡単に
iPhoneで壁紙サイズを調べられるPhotoComp
そもそも壁紙が大きいのか小さいのか分からない!ということもあるかと。Macならファイルを右クリックして「情報を見る」でサイズと容量を確認できますがiPhoneでサクサクッと調べられる無料アプリをご紹介します。
写真アプリ内の画像のサイズと容量を一覧で見られます。最新の画像を見るには「下へ」をクリックします。
縮小のみの簡易なリサイズなら可能です。
iPhoneで比率計算ができるiPractiCalc Free
規定と比べて横長か縦長かなんて言われても分からない!ということもあるかと。比率計算を素早くできる無料アプリはこちら。
例えばリサイズしたい壁紙の幅、高さの順に入力したとしたら、3つめに規定サイズの幅を入力した時点で4つめに対応する高さの数値が出ます。
これが規定より小さければ横長、大きければ縦長ということになります。
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